アメリカでの離乳食

こんにちは。
引き続き、4ヶ月検診の内容です。👉 前回内容はこちらです。



離乳食 Starting Solids

離乳食開始の条件
  • 首が座って、補助があれば座ることができる
  • 食べ物に興味がある
  • 舌の押し出し反射が弱まってきていること
離乳食
  • 概念
    • 離乳食は、最初は栄養という観点からではなく、楽しみの一環として
    • 一般的には生後4〜6ヶ月の間に開始する
    • 9ヶ月頃、離乳食が母乳や人工乳に取って代わるまで、ミルクの量は変えない
    • 生後1年までは主な栄養は母乳ないしは人工乳から摂取する
  • 何から始めるか?
    • 鉄分の付加されたお米もしくはオートミールのシリアル (あくまで推奨)
    • 緑の野菜 → 黄色/橙色の野菜 → 果物やタンパク質(豆腐、白身魚など)
    • 野菜のピュレ + 鉄分付加のお米もしくはオートミールのシリアル の混合も良い
    • 栄養的観点からは、シリアルや野菜のピュレは人工乳などでのばすのが良いとのこと (水でのばすと栄養価が低くなる)
  • いつが良いか
    • 朝の最初の授乳から約1時間半後 − 空腹すぎず、満腹すぎずが良いそう
    • 大丈夫であれば3日ごとに新しい食べ物を増やす
    • 新しい食べ物を試す時は午前中(もしくは午後の早い時間)
    • アレルギー性の高い食べ物 (卵など) は午前中、かつできれば両親ともに揃っている時や複数の大人がいる時が望ましい
    • 楽しいと思ってもらえると良いので、可能であれば大人と一緒に食事するのが良い
    • 好き嫌いはすぐに決めないこと:少なくとも10-15回ぐらい試す
  • 5-7ヶ月では
    • 上記のシリアル、野菜、果物の他にも豆類、お肉、魚や豆腐、全脂肪ヨーグルト、チーズなども可能
    • スパイスなども適宜使用可能
    • 砂糖や塩などは使用しない
  • 8-9ヶ月
    • 1日3回、1回の最高量は1/2カップ (アメリカの1/2カップは約120mL)まで
    • 指でピックアップができるようになれば、つかみ食べを開始
アレルギーに関して
  • 抗原性の高い食物(卵、ナッツ、ピーナッツ、貝など)を与える期間を遅くしてもアレルギーの発症率は下がらない 
アレルギーに関しては、腸内細菌との内容も合わせて、機会が有れば詳しく書きたいと思っていますが、
アメリカの国立衛生研究所(NIH)がピーナッツ・アレルギーに関してガイドラインを発表しています。
👉👉 米国のピーナッツアレルギー予防のためのガイドライン追補版:両親及びケアをする人々向け 
ガイドラインの概要は以下の通りで、
  • ピーナッツアレルギー発症リスクの高い幼児
    • 具体的にはアトピー性皮膚炎や卵アレルギーのどちらか、もしくは両方を抱えている子供
    • 生後4カ月から6カ月の段階から食事にピーナッツを含む料理を与える
    • 必ず医療専門家の指導のもとで行なうこと
  • 軽度から中程度のアトピー性皮膚炎
    • 具体的には、炎症による慢性的な湿疹症状のある子供
    • ピーナッツを含む食事を生後6カ月頃から始めるべきである
  • アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを持たない幼児はピーナッツを含む食事を自由に開始して良い
このガイドラインは、以下の臨床試験を根拠にしているようで、
論文 👉 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5217343/ 
概略としては、600人以上の幼児を対象とした臨床試験で、早期にピーナッツの摂取を開始することでアレルギーリスクの高い幼児の間でのアレルギー発症が81%も減少するという結果が出たのだそうです。

アレルギーにならないためには早くから適切に食べるほうが予防になるなんてちょっと驚きです。
腸管免疫はどちらかといえば免疫寛容の方向に働き、アレルギーの発症には皮膚の免疫が関与しているとされている報告もあるようです。

離乳食の前にワセリンを塗る

皮膚からの感作を減らすために、離乳食の前に子供の口の周りと手にワセリンを塗ることにしています。
面倒ではありますが、食べ終わった後に食べ物を拭き取るのが断然楽チンなので、結局は大きく手間は変わらないかなと思っています。
ワセリンを塗ると顔はテカテカになっていますが、離乳食を終えた後に濡れガーゼで拭き取るとすぐに取れます。
それどころか、食べ終わった後に顔や手が食べ物でドロドロになっていて、拭き取る頃にはご飯がカピカピになっていて、濡れガーゼでゴシゴシしてお顔が赤くなったりします。
が、ワセリンを塗っておくと優しく拭くだけで汚れが取れるので、お肌に優しいと思います。
ワセリンを塗っておくとアレルギーが減るという根拠の文献は見つけていませんが、こちらのページ(👉 https://www.sukusuku.com/contents/126449)などでもワセリンの有用性が書かれていました。
また、これも根拠なく書いてしまうのですが、黄色のワセリンより白色のワセリンの方が刺激が少ないようです。
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👆 お風呂上がりにも全身に塗っているので、1ヶ月で100gぐらい使ってしまいます。
(おでこだけ乳児湿疹がひどくなるのでヒルドイドを使っています)

市販の離乳食

アメリカにはたくさんの離乳食が市販されています。
そしてさすがオーガニック大国?なだけあり、ベビーフードはオーガニックでないものを見つける方が大変なぐらい、オーガニックのものにあふれています。
メーカーごとにどの程度差があるのかはわかりませんが、近くのWhole foods market にもたくさん置いてあるので試してみようと思っています。

例えば、オーガニックメーカーの Earth’s Best のベビーフードです。
Step 1 生後4ヶ月から
Step 2 生後6ヶ月から
Step 3 生後9ヶ月から の商品展開があります。

👇 こちらは Step 1 生後4ヶ月から の商品です。
https://www.earthsbest.com/products/category/infant-foods/jars/4months/
鶏肉は綺麗に潰すのが難しいので、こちらの市販のものは良いかもしれません。
Turkey(七面鳥)とChicken(鶏肉)があります。
鱈はスーパーでよく見かけますが、茹でてスプーンでかき混ぜるだけですぐふわふわになるので、離乳食には向いているように思います。小さな骨があるので注意です。

また、オーガニックのお米やオートミールのシリアルもあり、これを人工乳などで柔らかくするとお粥の代わりになるので、アメリカでも人気があるようです。
👉 Organic Whole Grain Infant Cereal

日本でも手に入るようですが、シリアルはちょっと高いですね。アメリカではもっとお安いです。
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👉 Earth's Best Infant Feeding Guide

離乳食の保存容器

離乳食は毎回作るのは大変なので、何回分かをまとめて作って冷凍しています。
蓋つきの製氷器に入れて凍らせるのですが、アメリカの製氷器は固くってなかなか中身が出てきません。
シリコン製の蓋つき製氷器をアマゾンで探すとたくさん出てくるのですが、残念ながら全て Made in China。。。
大丈夫だとは思いますが、アメリカでは先に書いたようにオーガニックの離乳食も多く、せっかくオーガニックの離乳食を準備しているので、容器にもちょっと気を使いたいような気分になります。
ネットでは色々探しましたが、実店舗で赤ちゃんを連れて製氷器を探し回るのはしんどいので、日本にいる家族に送ってもらうようにお願いしました。

👇 これです。
15mL、30mL、50mL、80mLのものがありました。
電子レンジ対応、食洗機対応みたいです。
他のメーカーのものもあると思いますが、日本製と大きく書いてあったので何と無くこれかなと思って買いました。


こんな感じでぼちぼちと離乳食を始めています。
おもちゃでもなんでも口に入れちゃう時期だけあって、緑の野菜もオレンジの野菜もお肉もお豆腐もなんでも食べてくれます。

いつから2回食にするか迷っていますが、6ヶ月検診を待つことにしようかなと思っています。
それではまた。


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