妊婦健診記録


こんにちは。
今回は備忘録も兼ねて、妊婦健診の流れを書いておきたいと思います。 

妊娠週数の数え方 

そもそも、日本とアメリカでは週数の数え方が違います。

例えば妊娠32週は、日本では9ヶ月ですが、アメリカでは8ヶ月です。ちょっとややこしいですよね。 
私は妊娠中期になってから渡米しましたので、初期の検査などに関しては日本で済ませました。 
ちなみに、日本では保険適応外の NIPT(母体血胎児染色体検査) ですが、アメリカでは保険適応で検査をしてくれるそうです。 
NIPTに関しては詳しくはこちらです 👉 日本産婦人科学会 NIPTについて

検査に関してまとめると以下のようになります👇👇
参照元:NIPTコンソーシアム 出生前診断の種類

NIPTをお勧めする訳では全くありませんが、日本では保険適応外なので20万前後になると思います。アメリカでのお値段は伺っていませんが、保険適応で行えるのできっと安いのではと思っています。
もし仮に検査をするのであればアメリカでも良いのかなと思ったりしました。 
ちょっと本題から逸れました。 

さっきも書きましたが、私は妊娠初期の検査は日本で終えましたが、アメリカでの妊娠初期の検査は次のようになるようです。 

First Trimester (0−13週)

  • 初回超音波検査は8週以降 
  • 12週ごろに 初期胎児スクリーニング (超音波、母体血清マーカー検査などの血液検査)

Second Trimester (14−27週)

妊娠25週までは4週おきに検査、25週から31週までは3週間おきに健診でした。 
さらに後期では、31週から35週までは2週間おき、36週以降は毎週健診がありました。 
健診では毎回、体重測定、尿検査、血圧測定、そして診察では外診(触診による子宮の大きさの確認)、ドプラーでの心拍測定がありました。 

妊娠17週 

  • 経腹壁エコー 
  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • ドプラーでの心拍測定 
アメリカでの初めての健診でしたので、特別に経腹壁エコーをしてもらいました。 

妊娠19週 

  • 詳細な超音波検査 (経腹壁エコー・経腟エコー) 
超音波は別の超音波専門のクリニックに受診が必要でした。
本来であればこの1回きりなのだそうですが、私は高齢出産なので、4週後のフォローアップを指示されました。 

妊娠21週、妊娠25週 

  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • ドプラーでの心拍測定


Third Trimester (28−40週)

健診の他に、両親教室や出産予定の病院見学ツアーなどに参加しました。 
アマゾンやターゲットなどでBaby regstry をするとディスカウントが受けられたり、無料のWelcome box がもらえるのでこちらも準備しました。 
詳細はこちらです
👉 アメリカで妊婦生活 無料でもらえる赤ちゃんグッズ
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お出かけに関して質問すると、35週まではどこに行っても大丈夫(西海岸でも大丈夫!)、36週からはあまり遠出しない方が安心かなと話していました。あくまで個人によって意見は違うと思いますが。 

妊娠28週 

  • Glucose Tolerance Test (妊娠糖尿病検査) 
  • 血液検査 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • ドプラーでの心拍測定 
この時の結果で ヘマトクリット (血液の濃度) が31.5% と少し少なめ = 貧血気味 なので、鉄剤の内服を指示されました。 
Glucose Tolerance Test (妊娠糖尿病検査)ではとんでもない液体を飲むことになりました。(詳しくはこちらです 👉 日本のパン屋さんとローズガーデン

妊娠31週 

  • 3種混合ワクチン 
  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • ドプラーでの心拍測定 

3種混合ワクチン

3種混合ワクチンとは、破傷風、ジフテリア、百日咳の混合ワクチンです。 
ニューイングランドの冬は寒いので、主に百日咳の抗体を赤ちゃんに移しておくためものもということでした。 
大人は百日咳のウイルスに感染しても無症状や風邪程度ですが、特に生後6ヶ月以内の赤ちゃんでは重症化し死に至ることもないわけではないそうです。
夫も予防接種を勧められました。CVSなどの薬局にアポイントメントなしで行っても予防接種を受けることが出来るそうです。保険証をお忘れなく、とのことでした。 
日本では妊婦さんにこのワクチン接種は一般的ではないと思います。
今回接種してもらったTdapというワクチンは、日本では未承認なのだそうです。
一方で、日本で承認されている成人用三種混合ワクチン(トリビック®)は、妊婦さんへの安全性は確立されていないので接種が義務化されていないようです。 
一応、妊婦さん(妊娠27-36週)に対してのTdap接種は、乳児の百日咳感染を予防する効果が証明されているそうです。 
👉 妊婦の予防接種について 米国疾病管理予防センター(CDC) HP   
筋肉注射痛かったですが(打った日の夜とか翌日とかが結構痛いです)、打っておいて安心だなと思いました。 
ちなみに1回の妊娠ごとにワクチン接種がオススメとのことです。 

妊娠33週 

  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • ドプラーでの心拍測定 
  •  超音波での赤ちゃんの体位の確認 
  • NST (ノンストレステスト) 
先ほども書きましたが、私は高齢出産なので超音波専門のクリニックで定期フォローを指示されています。赤ちゃんの体位の確認、NSTは超音波クリニックでして頂きました。 NST (ノンストレステスト) はモニターをつけて20分ぐらい赤ちゃんの心拍数をモニターします。 

妊娠36週 

  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • GBS(B群溶血性連鎖球菌)の検査 
  • インフルエンザワクチン接種 
インフルエンザワクチンはたまたまこの時期にワクチンが入荷したので、という理由でこのタイミングでした。ちなみに今回も、夫の予防接種も勧められました。 
GBS(B群溶血性連鎖球菌)は常在菌なので陽性であるからと言って母体に特に影響はないことが多いですが、分娩時に産道感染で新生児に感染するといけないので、破水をした時点で抗生剤を点滴して新生児に感染しないようにするそうです。

この後は週に1回の健診が続きます。 

妊娠37週以降 

  • 体重測定、尿検査、血圧測定 
  • 内診による子宮口の観察 
 36週以降、高齢出産という理由で、特に異常はないのですが、超音波専門のクリニックでも1週間ごとのフォローをお勧めされました。が、必要性を感じなかったのと特に困った自覚症状などもなかったので(一応主治医と相談の上)、36週と39週のみの受診としました。 

陣痛が始まったら(5分ごとの陣痛が2時間持続と言われました)、主治医に連絡した上で出産予定の大きな病院に行くことになりそうです。 

以上大まかな妊婦健診のスケジュールでした。 
地域や主治医によっても違うと思いますが、何かの参考になれば幸いです。 
それではまた。


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